ADHD、ズボラ主婦の手抜き術
発達障害の中でもADHDの特性を持っている人は、掃除や片付けなど家事が苦手だったり、めんどくさがりでやりたくないことを先延ばしにしてしまう人も多いのではないかと思います。
私も家事はめんどくさく感じてしまって苦手です。
そんな私が家事やめんどくさいことを少しでも楽にするために実践していることをご紹介したいと思います。
洗濯物は常に部屋干し
私にとっては洗濯物を外に干すことすらめんどくさいのです。
めんどくさいという理由もありますが、外に干すと取り込むのを忘れてしまうことが多いです。
だから、それらを防ぐために洗濯物は常に部屋干しにしています。
天気を気にしなくていいので楽ですよ♪
洗濯物をたたまない、片づけない
私は洗濯物をたたむのが嫌いです。
せっかくたたんで片づけても着るときになったらどうせ出さないといけないです。
だから、洗濯物をたたんで片づけるというのが時間の無駄だと思ってしまいます。
なので洗濯物は常に干したまま、必要な時はそこから取って着るというスタイルです。
お客さんが来たときは、ハンガーごとクローゼットに入れてしまいます。
そのため、洗濯物を干すときのハンガーは6連とか8連のタイプではなく、普段使っているハンガーに1つずつ干しています。
衣替えはハンガーのまま
めんどくさがりなので、当然衣替えの時期もいちいち入れ替えるのはめんどくさいです。
なので、その時期に着ない服はハンガーにかけた状態で、押し入れのハンガーラックにかけています。
急に暑くなったり寒くなったりしたときもすぐに取り出せるのでおススメです。
洗い物は食洗機に任せる
洗い物もめんどくさくて苦手なので食洗機を使用しています。
食洗機に対応していない食器も全て食洗機に入れてしまいます。どれが対応しててどれが対応していないかを考えるのもめんどくさいですし、手洗いはできるだけしたくないからです。
100均などの安い食器を使って、それでダメになったらまた新しく買い替えればいいというスタンスです。
掃除はやる気が出た時だけ
掃除や片付けも苦手分野なので、無理にしなくてもいいやって思っています。
やる気が出ないのに無理してがんばってもストレスが溜まってしまうだけです。
ひどいときは部屋の散らかりようが半端ないですが、それでも気にせず過ごしています。
買い物は基本的にまとめ買い
めんどくさがりな人にとっては買い物に行くのさえもめんどくさいのです。
だから、買い物は週に1~2回ほどしか行かないことが多いです。
まとめて買って消費期限内に消費できないものは冷凍保存です。
冷凍したら味が落ちてしまうのかもしれませんが、私は味覚音痴なので違いがわからないのです。
ご飯はまとめて作って冷凍保存
料理はあまり得意ではないのですが、節約のために出来るだけ自分で作るようにしています。
やはり料理をすることもめんどくさく感じてしまうので、2~3日分くらいまとめて作って冷凍保存しています。
家計簿をつけるのがめんどくさいので・・・
お金の管理が苦手で、家計簿をつけようと思っても続きません(^^;)
でも、家計簿をつけていないといつ何にどれだけ使ったのかがわからなくなってしまうことが多いです。
預金を引き出した記録は残りますが、その使用明細がわからないので気づいたらお金が減ってしまっていたということもよくあります。
だから、家計簿をつけなくても何にどのくらいお金を使ったのかわかる方法を選びました。
それは、できるだけ現金ではなくクレジットカード払いにすることです。
クレジットカードならすべて記録に残ります。
クレジットカードのポイントも貯まりますし、今はキャッシュレス決済の還元制度があるのでお得かなとも思います。
発達障害の人が少しでも生きやすくなるには、苦手なことはできるだけ避けてストレスが溜まらないようにするのも一つの手だと思います。
手抜きをしていることを引け目に感じず「苦手なんだからしょうがない」とあきらめてしまうことも大事なのではないかなと思います。
発達障害の子供の特徴(乳児期~幼少期)
長女は3歳の時に発達障害の可能性があると診断されました。
診断をされたのは3歳の時ですが、発達障害の特性かなと思うようなことは1歳ごろから出始めていました。
その時の様子をご紹介したいと思います。
※あくまで長女の場合です。すべての子供に当てはまるわけではありません。
言葉の遅れ
普通の子は1歳過ぎ頃から言葉が出始めることが多いです。
そして1歳半ごろに2~3以上の単語を話せるようになるといわれています。
長女の場合1歳半を過ぎても意味のある単語を1つも話せるようになりませんでした。
1歳半検診の時に「言葉の遅れがある」と指摘されましたが、成長の早さは子供によって違うので、その時はまだ直接発達障害に結びつくことはありませんでしたが、「様子を見たほうがいい」という風に言われました。
2歳前くらいになっていくつかの単語を話せるようになったのでちょっと安心していたのですが、保健師さんからは「2歳になると2語文(ワンワン、いた など)を話し始める子が多い」と言われ、言葉が遅れているという状態はその後も続いたのでした。
指さしをしない
これは1歳になるよりも前のことですが、普通の子供は言葉で伝えるということがまだできないので、「指さし」をして自分の気持ちを相手に伝えようとします。
しかし、長女は指差しを全くしませんでした。
これもなんとなく違和感があったのは覚えています。
人見知りを全くしない
赤ちゃんの頃から人見知りが始まる子もいると思います。
1~2歳ごろになると人見知りはそこまでしなくても、少なくとも知らない人に対して警戒心を持つのが普通です。
長女の場合、赤ちゃんの頃から人見知りを全くしませんでした。
そして、5歳になった現在でも人見知りはもちろんありません。
それどころか知らない人に対する警戒心が全くなく、初対面の人に普通に話しかけたりしてしまいます。
人懐っこくてかわいがられることもあるのですが、ちょっと心配になってしまう時もあります。
奇声を上げる
これは言葉の遅れがあることからきていると思うのですが、長女は2歳ごろから奇声を上げることが多かったです。
普通2歳ぐらいになると「イヤイヤ期」が始まり、あれもいや、これもいや、という反抗期が始まるのですが、長女には「イヤイヤ期」という感じのものがありませんでした。
長女の場合、言葉の遅れがあったので「いやだ」ということが言えず、自分の気持ちをうまく表現することができなかったのだと思います。
だから、思い通りにいかないことがあると泣いて相手に伝える、奇声を上げるということしかできなかったのかなと思います。
早期発見が大事
3歳の時に発達障害の可能性があると診断され、その後療育に2年ほど通いました。
今は5歳ですが言葉の遅れもなくなり、集団行動でも問題を起こすことなく生活ができるようになりました。
発達障害の特性は持っているので、多動や衝動性があったり、人との関わり方が他の子とちょっと変わってるところもあります。
それでも、集団生活になじめているというのは大きな進歩だと思います。
私は子供の頃に発達障害だと気づかれず大人になってからわかりましたが、大人になってしまうと人格や性格が出来上がってしまっているため、なかなか症状を改善させるのが難しい部分もあります。
子供のうちに発達障害だと分かれば療育をすることで症状を改善させることができます。それは早ければ早いほど有効的だと思います。
長女を見ていると、やはり早く気づいて対策をしてあげることが大事なのではないかなと思います。
発達障害者が少しでも生きやすくなるために
発達障害のある人は少なからず生きづらさを感じていると思います。
発達障害は生まれつきの脳の機能障害であり、現在の医学では治すことはできません。
でも生きづらさを軽減させることはできると思います。
診断を受ける
私は30歳で発達障害と診断されました。
子供のころから生きづらさは感じていましたが、原因がわかりませんでした。
もっと早くわかっていればよかったと思うこともあります。
しかし、残念ながら大人の発達障害を診断できる精神科医はまだ多くありません。
私も最初は「社会不安障害」という病気で精神科に通院していたのですが、途中から自分はもしかしたら発達障害ではないのか?と思うようになりました。
しかし、その時の主治医に相談しても、「あなたは発達障害ではない、元々そういう性格だ」という風に言われました。
その後、主治医を変えてもらって発達障害だと診断を受けることができたのですが、発達障害と診断されてから少し気持ちが楽になりました。
それは、自分が今までうまく出来ないことが多かったのは、自分の努力不足のせいじゃない、障害のせいだったんだと思うことができたからです。
発達障害を知る
私の場合、主治医から発達障害であると指摘されたわけではなく、「自分は発達障害なんじゃないか?」と相談することではじめて発達障害だと診断を受けることができました。
そのためには、発達障害について知っておく必要がありました。
発達障害に詳しいのは専門家より当事者
最初に発達障害に関する本を何冊か読んだのですが、自分が発達障害であるという確信にはつながりませんでした。
それは一般的な本には男性に当てはまる特性が書いてあることが多いからです。
少し前まで、発達障害は男性が圧倒的に多いと言われてきました。その理由は、男性に表れる発達障害の特性の方が見えやすく、問題視されやすい傾向にあるからです。
だから、本にも男性の特徴が書かれていることが多いです。
しかし、実際には女性の発達障害は見えづらいから気づかれないことが多いです。
例えば、ADHDの場合男性は多動や衝動性が目立つことが多いです。女性の場合は不注意が目立つことが多いです。
子供の頃に忘れ物が多かったとしても、忘れ物は誰でもあることだからと問題視されず、うっかりミスが多いと「天然キャラ」みたいな扱いをされることもあります。
ASDの場合は女性の場合「受動型」の特性に当てはまることが多いので周囲から気づかれにくいです。
本で発達障害を知る場合、最初に一般的なことが書かれている本を1冊読んで、
その後は発達障害当事者が書いた本を読むことをおすすめします。
特におすすめなのが姫野圭さんの「私たちは生きづらさを抱えている」です。
この本は当事者よりも発達障害じゃない人に発達障害者はこんなことで困っているというのを知ってもらうのに読んでもらいたい本でもあります。
また、Twitterで情報収集をするのもおすすめです。
私も当事者のツイートから、「受動型アスペルガー」というものを初めて知り、自分が発達障害であるとほぼ確信するに至りました。
精神科医などの発達障害の専門家の方よりも当事者の方が発達障害には詳しいと思います。発達障害の特性は人それぞれです。発達障害の人がどんなことで悩んでいるか、困っているかというのは、体験した本人が一番わかっていると思います。
心理検査の結果はあくまで判断材料の一つ
発達障害は一般的に心理検査の結果と問診を医師が総合的に判断して診断されます。
私も一度検査を受けたことがあります。WAIS-III、バウムテスト、AQ、SCTの4種類の検査を受けました。
「WAIS-III」は知能検査でよく使われる検査です。
この検査では、言語性IQと動作性IQ、全検査IQがわかります。
一般的に発達障害でなければ全部のIQが100前後
発達障害があると言語性IQと動作性IQに差が出る
知的障害があると全IQが低い水準になる
といわれているのですが、私の結果は言語性IQ96、動作性IQ94、全検査IQ95でした。
全部の検査結果からの所見には「曖昧な場面では、何を手掛かりにして判断していいか確信が持てずに行動に時間がかかる」、「対人関係の持ち方に慎重」といった発達障害っぽい部分も書かれていましたが、心理検査からは発達障害であるとはいえないという結果でした。
逆にWAIS-IIIで言語性IQと動作性IQに差が出ていたとしても、発達障害ではない場合もあるので、心理検査は判断材料のひとつでしかないのです。
自分の特性を知る
発達障害のある人が日々の生きづらさを軽減していくためには、自分がどういう特性を持っているのかを知ることが大事だと思います。
発達障害者は得意なことと苦手なことの差が大きいです。
苦手なことはどう頑張ってもできないこともあります。
「苦手なことは出来るだけ避ける」、「苦手な部分は生活を工夫する」などでストレスを軽減させることもできます。
私はまだ自分が発達障害と診断されてから数か月しか経っていませんが、
夢中になると時間を忘れてしまうのでアラームを活用する、
家事は苦手だから完璧を目指さない、出来るときにやる
など少しずつですが対策できている部分もあります。
発達障害者に限らず「自分を知る」って大事なことなんじゃないかなと思います。
発達障害者の結婚生活
私は22歳の時に結婚して29歳の時に離婚しました。
元夫は発達障害のひとつであるADHD(注意欠陥・多動性障害)とは聞いていたのですが、ASD(自閉症スペクトラム、アスペルガー症候群)であったことは離婚した後に知りました。
私が発達障害だとわかったのも離婚した後でした。
しかし、発達障害は生まれつきの脳の機能障害であるため、気づいてはいなくても発達障害の特性を持っていたことに変わりはなく、そのせいで結婚生活が上手くいかない部分もあったと思います。
自閉症スペクトラムを含む発達障害者の離婚率は8割ほどだそうです。
私たちもその8割に含まれるわけですが、なぜ結婚生活が上手くいかなかったのかを私たちの事例に沿って考えてみたいと思います。
積極奇異型と受動型
私と元夫は同じASDですが、ASDの中でもいくつかタイプがあります。
孤立型
人との関わりを避けるタイプ
積極奇異型
人との関わりを積極的にするタイプ。関わり方が一方的であったり変わった関わり方をするため執拗に思われたり奇妙に思われたりする
受動型
自分から積極的に人と関わろうとしないが、誘われたら断らないことが多いタイプ
元夫は積極奇異型で私は受動型です。
どのタイプもコミュニケーションに関しての障害があるため孤独感や疎外感を感じているという共通点がありました。
発達障害者同士は惹かれ合う?
ASD(自閉症スペクトラム)の人は周りからちょっと変わった人と思われがちです。
私達は小学生の時からの同級生だったのですが、実際に子供の頃から、お互いのことをちょっと変わってる、他の人とはどこか違うと認識していました。
元夫は友達は多かったですが、常に孤独を感じていたそうです。
私は周囲の人と上手くコミュニケーションか取れずに孤立しがちでした。
元夫はそんな私のことがなんとなく気になっていたそうで、中学生になった頃から執拗に関わってくるようになりました。
正直うっとうしいと感じたこともありました。
受動型には自分の気持ちがわからない、主体性がなく周りに流されやすいという特徴もあります。
だんだんと元夫のペースに巻き込まれ、気付いたら結婚していたのです。
(もちろん当時は本当に好きだったから結婚しました)
私が過去にお付き合いをしたのは元夫だけでした。
やっぱり元夫は発達障害があって他の人と感覚が違うから私のことを好きになってくれたのかななんて思っています。
結婚前には気が付きませんでしたが、結婚してから様々な問題が発生していきました。
コミュニケーションが上手くとれない
ASDの特性に想像力が欠けているというのがあります。相手の気持ちを考えずに発言してしまうというのはお互いにありました。
それに加えて私には自分が知らない話をされると、想像力が働かないので話の内容を理解することが出来ませんでした。
なので元夫が会社のことなどを話しても私には理解できないことが多くかったです。また、例え話や冗談も分からないことが多かったので、それが元夫にとってストレスになっていたようです。
金銭管理が出来ない
ADHD(注意欠陥・多動性障害)の特性のひとつに金銭管理ができないというのがあります。
これは二人ともに当てはまり、家計の管理をしっかり出来る人がいない状態でした。
片付けが苦手
ADHDの特性のひとつに掃除や片付けが苦手というのがあります。この特性も二人とも持っていました。
家事は主に私がしていましたが、せっかくがんばって片付けても夫がすぐに散らかしてしまう、片付けようとしないことにイライラしていました。
感覚探求と感覚過敏
発達障害者は感覚が他の人と違っていたり偏っていたりすることがあります。
感覚探求とは触りたいといった欲求が強い状態です。元夫は特に人の耳たぶに触るのが好きでした。
感覚過敏とは光、音、触覚、匂いなど特定の刺激を過剰に受け取ってしまう状態です。私は人に体を触られるのが苦手、特定の音や匂いが苦手など感覚過敏の症状を持っています。
やたら触りたがる夫と触られたくない私。
これによって気持ちがだんだんすれ違っていってしまいました。
カサンドラ症候群
ASDのパートナーなど身近な人に起こりやすいといわれている症状です。
ASDを持つ人と上手くコミュニケーションが取れないことから、自信をなくしてしまったり、孤独を感じてしまい、体調不良やうつのような精神的症状を引き起こしてしまいます。
夫婦共にASDならどちらもがカサンドラ症候群になってしまう可能性があります。
カサンドラ症候群なのかはわかりませんが、お互いに相手の言動に悩まされたことがあるのは事実です。
元夫の衝動性から家庭が崩壊
発達障害の特性からコミュニケーションが上手く取れなかったり、お互いに理解し合えずにだんだん気持ちが離れていきました。
そんなときに、離婚を決定付ける大事件が起こりました。
元夫はADHDの中でも多動や衝動性が強いタイプでした。
その衝動性が強く出てしまい、衝動買いによって多額の借金を負ってしまいました。
本人もヤバいとわかっていても止められない状態だったそうです。
私が頑張って働いて収入を得られても、元夫の衝動性によってその収入が一瞬で消えてしまうかもしれない。
それなら、もうこれ以上一緒にはいられないと思いました。
これがきっかけで離婚することになりましたが、それまでは上手くいっていたかというとそうではないですし、いつかは離婚することになったと思います。
お互いに理解し合い助け合うことができなかった
私達が上手くいかなかった理由は自分のことでいっぱいいっぱいで相手のことを考える余裕がなかったからだと思います。
お互いに、相手に自分のことを理解してもらいたいと思っているけど理解し合えなかったというのが大きな理由かなと思います。
離婚したばかりの時はショックが大きすぎて、しばらくは立ち直れませんでした。
でも今は子供達の父親と母親という関係でそれなりに上手くいっているんじゃないかと思います。
夫婦だと距離が近すぎたのもあるのかなと思っています。
同じ発達障害でも持っている特性はひとそれぞれ。
発達障害同士でも理解できないことはあります。
それができないとなかなかうまくいかないんじゃないかなと思います。