空の未来を切り開くブログ

発達障害でも幸せな未来をつかみとりたい!

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発達障害者が少しでも生きやすくなるために

発達障害のある人は少なからず生きづらさを感じていると思います。

発達障害は生まれつきの脳の機能障害であり、現在の医学では治すことはできません。

でも生きづらさを軽減させることはできると思います。

診断を受ける

私は30歳で発達障害と診断されました。

子供のころから生きづらさは感じていましたが、原因がわかりませんでした。

もっと早くわかっていればよかったと思うこともあります。

 

しかし、残念ながら大人の発達障害を診断できる精神科医はまだ多くありません。

私も最初は「社会不安障害」という病気で精神科に通院していたのですが、途中から自分はもしかしたら発達障害ではないのか?と思うようになりました。

しかし、その時の主治医に相談しても、「あなたは発達障害ではない、元々そういう性格だ」という風に言われました。

 

その後、主治医を変えてもらって発達障害だと診断を受けることができたのですが、発達障害と診断されてから少し気持ちが楽になりました。

それは、自分が今までうまく出来ないことが多かったのは、自分の努力不足のせいじゃない、障害のせいだったんだと思うことができたからです。

発達障害を知る

私の場合、主治医から発達障害であると指摘されたわけではなく、「自分は発達障害なんじゃないか?」と相談することではじめて発達障害だと診断を受けることができました。

そのためには、発達障害について知っておく必要がありました。

発達障害に詳しいのは専門家より当事者

最初に発達障害に関する本を何冊か読んだのですが、自分が発達障害であるという確信にはつながりませんでした。

それは一般的な本には男性に当てはまる特性が書いてあることが多いからです。

少し前まで、発達障害は男性が圧倒的に多いと言われてきました。その理由は、男性に表れる発達障害の特性の方が見えやすく、問題視されやすい傾向にあるからです。

だから、本にも男性の特徴が書かれていることが多いです。

 

しかし、実際には女性の発達障害は見えづらいから気づかれないことが多いです。

例えば、ADHDの場合男性は多動や衝動性が目立つことが多いです。女性の場合は不注意が目立つことが多いです。

子供の頃に忘れ物が多かったとしても、忘れ物は誰でもあることだからと問題視されず、うっかりミスが多いと「天然キャラ」みたいな扱いをされることもあります。

ASDの場合は女性の場合「受動型」の特性に当てはまることが多いので周囲から気づかれにくいです。

 

本で発達障害を知る場合、最初に一般的なことが書かれている本を1冊読んで、

その後は発達障害当事者が書いた本を読むことをおすすめします。

特におすすめなのが姫野圭さんの「私たちは生きづらさを抱えている」です。

この本は当事者よりも発達障害じゃない人に発達障害者はこんなことで困っているというのを知ってもらうのに読んでもらいたい本でもあります。

 

また、Twitterで情報収集をするのもおすすめです。

私も当事者のツイートから、「受動型アスペルガー」というものを初めて知り、自分が発達障害であるとほぼ確信するに至りました。 

 

精神科医などの発達障害の専門家の方よりも当事者の方が発達障害には詳しいと思います。発達障害の特性は人それぞれです。発達障害の人がどんなことで悩んでいるか、困っているかというのは、体験した本人が一番わかっていると思います。

心理検査の結果はあくまで判断材料の一つ

発達障害は一般的に心理検査の結果と問診を医師が総合的に判断して診断されます。

私も一度検査を受けたことがあります。WAIS-III、バウムテスト、AQ、SCTの4種類の検査を受けました。

 

「WAIS-III」は知能検査でよく使われる検査です。

この検査では、言語性IQと動作性IQ、全検査IQがわかります。

一般的に発達障害でなければ全部のIQが100前後

発達障害があると言語性IQと動作性IQに差が出る

知的障害があると全IQが低い水準になる

といわれているのですが、私の結果は言語性IQ96、動作性IQ94、全検査IQ95でした。

 

全部の検査結果からの所見には「曖昧な場面では、何を手掛かりにして判断していいか確信が持てずに行動に時間がかかる」、「対人関係の持ち方に慎重」といった発達障害っぽい部分も書かれていましたが、心理検査からは発達障害であるとはいえないという結果でした。

 

逆にWAIS-IIIで言語性IQと動作性IQに差が出ていたとしても、発達障害ではない場合もあるので、心理検査は判断材料のひとつでしかないのです。

 自分の特性を知る

発達障害のある人が日々の生きづらさを軽減していくためには、自分がどういう特性を持っているのかを知ることが大事だと思います。

発達障害者は得意なことと苦手なことの差が大きいです。

苦手なことはどう頑張ってもできないこともあります。

「苦手なことは出来るだけ避ける」、「苦手な部分は生活を工夫する」などでストレスを軽減させることもできます。

 

私はまだ自分が発達障害と診断されてから数か月しか経っていませんが、

夢中になると時間を忘れてしまうのでアラームを活用する、

家事は苦手だから完璧を目指さない、出来るときにやる

など少しずつですが対策できている部分もあります。

 

発達障害者に限らず「自分を知る」って大事なことなんじゃないかなと思います。